骨髄移植の概要と骨髄移植が必要な血液難病についてご説明しているページです。

ナビゲーションを飛ばして本文へ


ウェブサイト利用ガイド |  ウェブサイト品質管理 |  お問い合わせ |  個人情報保護方針 |  サイトマップ

現在位置: ホーム > 骨髄移植とは

骨髄とは

骨髄とは、骨の内部の多孔質の組織で、血液を作り出す骨髄液で満たされ、骨の外側の全身の血流とは毛細血管でつながっています。
骨髄液には造血幹細胞が含まれ、この細胞が分裂増殖して赤血球・白血球・血小板に成長し、骨の外側につながる毛細血管から全身に流れて行きます。つまり、血液の中の血球の元になる細胞(造血幹細胞)があり、それが血球に育っていくところが骨の内部にある骨髄液なのです。

↑ ページ内目次に戻る

骨髄移植とは

実際には、骨髄提供者(この人をドナーと言います)の骨盤を形成する腰の骨(腸骨)に手をあて両肘を張った時に親指の当る位置のやや下のあたりから、全身麻酔をして注射器で骨髄液を採取し、その骨髄液を患者の腕の静脈に点滴します。その骨髄液は、骨髄から赤血球や白血球が全身に流れていくのと逆方向をたどって腕の静脈から患者の骨髄のなかに行きつきます。その骨髄液の中の造血幹細胞が患者の骨髄で血液成分を作り始めると、骨髄移植は成功です。
よく誤解されますが、脊髄と骨髄は別のものですし、患者にとってはたいへんなつらい治療ですが、ドナーにとっては「移植」という言葉から連想されるような大手術ではありません。

↑ ページ内目次に戻る

末梢血幹細胞移植とは

前項で、骨髄移植とは造血幹細胞を移植(点滴)することだとご説明しました。
造血幹細胞移植は、当初は骨髄移植という方法のみで行われてきましたが、さい帯血にも造血幹細胞があることが確かめられてからは、「さい帯血移植」も盛んになり、三番目の造血幹細胞移植の方法である「末梢血幹細胞移植」も生まれています。
今までは、長期安全性よりも今すぐ肉親を救うことを願う血縁者間でしか行われていませんでしたが、血縁者ドナーの追跡調査を踏まえて、骨髄バンクでも行うことになったものです。
「末梢血」とは普通の全身の血流です。造血幹細胞は、胎児は別として骨髄のなかにあります。これをある注射を五日間ほど続けることにより、骨髄のなかの造血幹細胞が赤血球や白血球に発達しない幹細胞のままで全身の血流に流れていくことが分かったのです。
これを利用し、ドナーにG−CSFという注射をして、造血幹細胞を骨髄からではなく血流から採取するのが末梢血幹細胞採取です。
成分献血(血小板だけの献血)と同じように、片腕から全血を採取し、分離機で幹細胞だけを取り出し、他の血液成分を反対の腕に戻すものです。 これは患者にとっては、ドナーに自己血採取の必要が無い分コーディネート期間が短縮される可能性があるなどの利点があり、ドナーも全身麻酔の必要がなくなります。
患者にもドナーにも、どちらかの希望を出すことができますが、患者の希望と一致しないドナー候補者にはお願いできないことになります。
ドナーは、自分の希望しない方法での造血幹細胞提供を無理にお願いされることはありません。

↑ ページ内目次に戻る

造血幹細胞移植が必要な病気

白血病
血液を造る細胞の異常で、ガン化した血液細胞のみ増え、正常な血液が造られなくなる病気。
再生不良性貧血
血液を造る造血幹細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなるため、出血・感染・貧血等が問題となる病気。
骨髄異形成症候群
白血病と再生不良性貧血の中間の病気で、血液成分が減少するとともに、血球の形に異常がおこる病気です。
先天性免疫不全症候群
身体を守る免疫機能が、生まれつき低下しているため感染症にかかりやすくなる病気。
その他

↑ ページ内目次に戻る

患者から見た骨髄移植の流れ

まず肉親の中からHLA型の一致する相手を探し、いなければ骨髄バンクに患者登録してドナーを探します。適合したドナー登録者が見つかり、健康等の問題がなくドナーに決定したならば、無菌室の空き具合などの調整の上、骨髄移植手術を行います。
患者は約2週間前から「前処置」と言って大量抗がん剤投与や放射線照射でガン化した骨髄細胞を破壊してしまいます。そこへドナーからの健康な骨髄液を点滴することで正常な造血幹細胞を骨髄に復活させ、血球をつくる能力を回復させます。
肉親間の骨髄移植は、施設がありスタッフのいる病院ならばどこでもできますが、骨髄バンクが仲介した非血縁者間の移植は、骨髄バンクの認定病院でなければできません。他の病院の患者さんは日程調整の上、転院する必要があります。
骨髄移植により造血機能・免疫機能が回復すれば完全治癒が得られます。

  1. 移植前処置
    患者さんは、骨髄移植の約2週間前から、移植の準備に入り、大量の薬の投与や放射線の照射を受けます。その結果、患者さんの造血幹細胞はすべて壊され、血液が全くつくられなくなります。
    激しい吐き気や全身の脱毛などの副作用に耐えながら、患者さんは命がけの治療に取り組むことになります。
    前処置を受けた患者さんは、骨髄移植を中止することはできません。
    骨髄機能が破壊されると免疫力が低下し、感染症などにかかりやすくなるため、患者さんは無菌室で治療されます。
  2. 移植当日
    ドナーから採取した骨髄液を、2〜4時間かけて静脈から患者さんに点滴します。この点滴が骨髄移植です。
  3. 移植後
    患者さんは、無菌室(無菌消毒された部屋)で拒絶反応や感染症などに注意しながら、安静に過ごします。
    やがて移植された骨髄液が働き始め、正常な血液をつくるようになると、一般の病棟に移されます。
    そこで良好な経過をたどれば、退院し、社会復帰することができます。

↑ ページ内目次に戻る

HLAとは

赤血球にA、B、O型の血液型があるように、白血球にも、HLA型があります。
HLA型とは、ヒト白血球型抗原の略で、個人に固有の遺伝性の抗原です。
骨髄移植を成功させるためには、患者さんは、白血球の型(HLA型)の一致する人から骨髄液を提供してもらわなければなりません。
HLA型が一致する確率は兄弟姉妹で4人に1人、それ以外では数百人から数万人に1人とまれなため、登録患者で骨髄移植を受けられるのは、三分の一にとどまっています。これは、ドナー登録者数が足りないためです。
このHLA型の遺伝には法則があり、現在は、赤の他人でありながらHLAが一致するということは、大昔に兄弟であった人の子孫が巡り巡って同じ型に生まれついたということで、患者の家庭とドナーの家庭は、時空を超えた親戚同士ということになります。

参考リンク:

世界のドナー登録者数の表
親子間におけるHLA型継承モデル

↑ ページ内目次に戻る

ページ本文は、ここまで。

 

ウェブサイト利用ガイド |  ウェブサイト品質管理 |  お問い合わせ |  個人情報保護方針 |  サイトマップ

このウェブページの著作権者:北海道骨髄バンク推進協会
このページの作成日:2004年11月1日 - 更新日:2010年12月26日