ドナー登録Q&A

ドナー登録に関する質疑応答集

以下の記事は、骨髄バンク推進財団が、配布している資料から引用しています。

(質問)どのくらい骨髄液を採取するのですか
(回答)適合した患者さんの体重によって異なります。
小児の場合200ミリリットルで済むこともありますし、大人では1,000ミリリットルを超えることもあります。
ただし、ドナーの体重に応じて、安全な範囲が定められています。
(質問)骨髄液は元に戻りますか
(回答)採取後1ヵ月ほどで元の状態に戻ります。その間、日常生活に支障はありません。
(質問)ドナーは患者さんを選べますか
(回答)骨髄バンク事業は、すべて公平に行いますので患者さんを選ぶことはできません。
(質問)ドナーが患者さんと面会することはできますか
(回答)骨髄バンク事業の公平な運営と、相互のプライバシー保護のため、面会は認められません。
財団を通じて、個人が特定されない範囲であれば、手紙の交換は可能です。
(質問)骨髄移植を待っている患者さんはどのくらいいますか
(回答)白血病などの病気は、毎年6,000人ぐらい発病し、そのうち約3,000人が骨髄移植を望んでいます。
この中で骨髄バンクを通じて移植を待っている人は、年間2,000人程度と予想されます。
(質問)体重制限はありますか
(回答)ドナー候補者になられた段階で、男性は45キログラム・女性は40キログラム未満の人、標準体重より40パーセント以上超過の人からの骨髄提供はできません。
(質問)ドナー登録しても、骨髄提供ができない場合がありますか
(回答)ドナー候補者になると、健康状況が再確認されます。
ドナー登録の時点で健康であっても、この段階で健康状態が適当でないと、骨髄提供をご遠慮していただくことになります。
通常の健康診断では健康とされてもドナーとして適当でないと判定される場合もあり、
このために適合患者が見つかってもドナーになれない人は、かなり高率になります。
(質問)骨髄提供を断ることはできますか
(回答)ドナー登録や骨髄提供は、あくまでも善意の自由意思によるものです。
登録後も、各段階ごとに提供意思の確認があり、その間であれば、いつでも提供を辞退することができます。
ただし、最終同意後の撤回はできません。ドナーの最終同意書の署名をもって、患者さんは移植に備え、
化学療法や放射線療法によって骨髄を失い血液をつくる機能を失います。
この段階での撤回は、患者さんにとって致命的になります。
(質問)骨髄提供に家族の同意が必要なのはなぜ
(回答)ドナー登録者は成人に限られますので法的には必要ありませんが、
日本の社会通念から、実際には、ご家族などの支援が、物理的にも精神的にも不可欠なのが現状です。
そのためにあえて家族の同意を条件としています。
骨髄提供の直前に、ご家族の強い反対でドナーが同意を撤回すると、患者さんは致命的なリスクを負います。
そうした最悪の事態を招かないためにも、ご家族の同意が必要なのです。
(質問)費用はいくらかかるの
(回答)骨髄液提供のための検査費用、交通費、入院費といった費用などは一切かかりません。
ただし、最初に登録手続きのために献血ルームなどへの交通費はご負担いただきます。
(質問)ドナー登録や提供時の休業補償はありますか
(回答)あくまでも善意にもとづく骨髄提供ですので、登録や提供の際に仕事を休まれても、補償はありません。
なお、官公庁や一部企業などで「骨髄ドナー特別休暇制度」を導入しているところもありますので、
ご希望の人には「ドナー休暇証明書」を発行いたします。
(質問)妊娠中や出産後にドナー登録はできますか
(回答)ドナー登録はできます。ただし母体と胎児の健康と安全のためにドナーとなって骨髄液を提供することはできません。
出産後は一年を経過すれば提供可能です。母親はドナーになることが可能でも、12か月の子供をおいて入院できるかという問題は別です。
登録後に妊娠がわかった場合は、転居の場合と同様に登録した骨髄データセンターに連絡してください。
出産予定日の一年後まで患者との検索を休止します。
この休止期間は、育児環境には家庭により違いがありますから、延長できます。
(質問)再度、骨髄提供することはできますか
(回答)一度、骨髄提供しますと、1年間は提供できません。
その後、再提供の意志のある人には登録を継続していただきます。
提供は、二回までで、三度はお願いしておりません。
(質問)もし、事故が起きた場合の補償はありますか
(回答)骨髄提供の際に、万一の事故が起きた場合は、最高1億円の補償制度があります。
死亡時には一律1億円、後遺症には、程度により300万円~1億円の補償があります。
(質問)過去に死亡事例はありますか
(回答)日本骨髄バンクでの非血縁者間での場合は、死亡事例は発生しておりませんが、
過去に家族のための血縁者間での骨髄採取にともないイタリアで2件、
日本では、麻酔事故によるドナーの死亡事例が、1件報告されています。
健康なドナーであっても通常の手術と同様に、麻酔中に緊急の処置を行う必要がある可能性はわずかにあります。
骨髄バンクの採取病院ではドナーの安全確保のために、厳重な管理下で骨髄採取が行なわれています。
(質問)DNAタイピングって、何ですか
(回答)白血球の遺伝子配列を調べる検査方法で、白血球の型の精密な適合性を確認します。
DNAタイピングの実施によって、移植後の成功率の向上に大きな成果を挙げています。
(質問)登録された住所・氏名等の個人情報・HLAデータが、他の目的に使用されることはないですか。
(回答)骨髄バンク事業以外に使用されることはありません。
(質問)転居などで住所が変わった場合はどうするの
(回答)登録後、引っ越しなどで住所が変更になった場合は、
最初に登録のための血液検査をした骨髄データセンター宛に、ハガキでお知らせください。
骨髄データセンターの住所は、ドナーカードに記載されています。
その際には、お名前、新旧の住所、電話番号、性別、生年月日を必ず明記してください。
(質問)長期間、海外に赴任するのですが
(回答)その場合は、骨髄データセンターにお知らせいただければ、ドナー登録保留(すなわち検索を一時停止しておく手続き)を行います。
帰国後、保留解除の手続きを、お取り下さい。

ドナー登録に関する問い合わせ先

骨髄バンク事業について、骨髄提供についての疑問な点、不安なことなどは、下記の連絡先にお問い合わせ下さい。

公益財団法人日本骨髄バンク
https://www.jmdp.or.jp/reg/
全国骨髄バンク推進連絡協議会ドナーサポートダイヤル
https://www.marrow.or.jp/donor/supports.html